医療現場において看護の仕事に就くためには、看護師という資格が必要になります。看護師は厚生労働省が認定する国家資格で、看護専門学校や看護系の学部を持つ大学、短期大学等の養成課程で学んだ後、国家試験に合格すると取得することができます。
病院等で働いている看護職員は、原則として全員がこの看護師資格か准看護師資格のいずれかを持っています。
ところで、この看護師にはさらに上級の資格があり、その一つが認定看護師です。認定看護師とは、特定の分野において熟練した技術と知識を持っている看護師に与えられる資格です。具体的には救急看護・訪問看護・糖尿病看護・がん化学療法看護・新生児集中ケアなど全部で21の分野が設定されています。
認定看護師の資格を取得すると、その分野のスペシャリストとして認められることになり、関連する部署に優先的に配属されたり他の看護師を指導したりする地位に就ける可能性があります。
また、職場によっては資格取得が昇進・昇給につながることもあるなど、キャリアアップを実現する際に有利に働くケースが少なくありません。資格を認定するのは日本看護協会という公益法人で、同協会が実施する筆記試験に合格することで取得できます。
受験資格を得るためには、看護師・助産師あるいは保健師のいずれかの免許を持ち5年以上の実務経験を有していること、及び専門教育機関で6か月間の認定看護師教育課程を修了していることが条件となります。